モバイル Wi-Fi から光回線に切り替えました

背景

私はマンションに住んでいるのですがこのマンションにはいわゆるマンションタイプとしての光回線が来ておらず、もし光回線を契約するならファミリータイプを個別に契約するしかありません。 このマンションに住み始めたのが2年半ほど前ですが、その時にはいろいろ検討した末、いわゆる ポケットWi-Fi サービスの一つである Mugen Wi-Fi を利用することにして、今日までずっと Mugen Wi-Fi を利用してきました。 しかし Mugen Wi-Fi にいろいろと不満が溜まってきたことと、ファミリータイプの光回線でも意外と月額料金がそんなに高くないこと、最低利用年数縛りもないことから光回線に乗り換えることにしました。

Mugen Wi-Fi は cloud SIM で接続するタイプで、ひと月に 100GB までは速度制限なしに使えます。 100GB を超えると速度制限がかかるようですが、これまで一度も 100GB を超えたことがないので実際どうなるのかは不明です。 私は一人暮らしをしていて、基本在宅勤務なので平日は朝から晩までリモート接続をしています。 勤務後や休日は Youtube をそこそこ見る程度です。 こういう使い方だとひと月に100GBを超えることはあまりないですが、休日にほぼ一日中 Youtube を見たりとか、PCで大きなファイルのダウンロードとかすると 100GB を超えそうになることはあって、そういうときは自主的にネットの使用を控えて100GB を超えないようにしていました。 制限かかって在宅勤務に師匠が出るとマズいので。 こういうことはあまりなかったとは言え、それでも無制限に使用していると超え得るわけで、あまり派手に使用できないというのは時々不満でした。

そして何よりも不快だったのは通信の品質です。

これはcloudflareau光の達人 でのスピードテストの結果です。 接続先のサーバや測定方法が違うのでスループットに違いが見られますが、まずスループットとしてはだいたいこの程度(ひと桁Mbps〜15Mbps)です。 20時台でこれなら今日は調子が良い方な気がします。 昼間の早い時間帯で調子が良ければ20Mbpsを超えることがありますが、調子の良いときでその程度です。 先月なんかは昼間も調子が悪くて 3Mbps ぐらいまで落ちることもありました。 というわけでまずスループットが遅いというのが不満の一つ。 しかし、もっと不満なのが不安定さです。 例えばスループットが20Mbpsあれば、結構快適そうに見えるかもしれませんが、この不安定さが酷いせいで実際はかなりストレスになるのです。 上で載せた画像の2枚めの方を見ると分かりやすいのですが、右上に測定したときのスループットのグラフ(横軸は時間。縦軸がスループット。)が出ています。 見てわかるとおり全然安定しないんですよね。 特に真ん中あたりでスループットが0に近くなってる部分がありますが、実際こういうのがかなり頻繁に起こるんですよ。 右下のレイテンシグラフを見ても一箇所やけに時間がかかっています。 このように、平均すると15Mbpsぐらいのスループットになっているかもしれないけど、実際は非常に不安定でレイテンシも高めなので、想像以上に不快になるのです。

光回線へ乗り換え

そんなわけで Mugen Wi-Fi に嫌気が差して、どうにかならないものかと調べ始めると、意外にもファミリータイプの光回線でも安く済むことがわかりました。 10年ぐらい前だと最低利用月があるのが当たり前でしたが、最近はそういう制限がないプランも多いし、新規契約なら初期工事費用等も無料になるキャンペーンを実施しているところも多く、初期費用、月額料金、解約時の費用を考慮しても意外と悪くないことがわかりました。 とは言え、Mugen Wi-Fi は月額料金が税込み3608円だったので、流石にこれよりは高くなります。 調べた中で一番安いのが BB.excite光Fit で、これは珍しい従量制プランであり、ひと月200GBまでなら4290円です。(マンションタイプなら3410円で Mugen Wi-Fi より安い。) 普段使用量が、気を抜けば100GBを超える月もある という程度なので200GBには収まるだろうという考えです。 ではその BB.excite光 Fit にしたかというと、そうではありません。 BB.excite光 Fit は初期工事無料キャンペーンをやっていないのです。 そこで今回契約したのは excite.光 MEC です。 こちらは初期工事無料キャンペーンをやってます。 しかも数カ月後に返金とか、1年間掛けて工事費用分を割引くとかそういうのではなく、シンプルに無料になります。 そして最低利用期間の縛りはなく、解約手数料も無料なので、例えば明日解約したとしても工事費用は無料ですみます。 そしてさらに、excite.光 MEC から BB.excite光 Fit への変更の場合は無料で乗り換えられるとのこと。 そう、つまり一度 excite.光 MEC を経由してから BB.excite光 Fit へ移行するのが最もコストを抑えられるというわけです。 まぁ流石に明日解約なんてするとブラックリストに乗りそうだから、数ヶ月ぐらいは使ってから乗り換えようと思ってます。 excite.光 MEC も1年ほどは割引がきいて月額料金 4428円なので、ファミリータイプにしては安い方ですからね。

料金的な部分意外には IPv6 サービスをデフォルトで受けられる点も選択理由の一つでした。 なんか未だに IPv6有料オプションになっている所が結構あるみたいですが、通信業界ではIPv6 への移行を推し進めており、何なら IPv4 通信には遅延ペナルティを加えることが検討されてるような状況なので、むしろユーザを IPv6側に流すほうがコストが抑えられそうなもんなんですけど、ISPにはISPの事情があるのですかね。

乗り換え結果

そして本日、申込みから2ヶ月近くもかかりましたが(!)、ようやく開通しました。 速度測定結果はこの通り。

大満足のスループットです! 20時台で 310Mbps はすごいですね。ちなみに昼前に測定したときは500Mbps 出てました! なお2枚めの方だと平均値が 120Mbps 程度になっていますが、サーバと測定方法の違いもあるでしょうが、1枚めの方は IPv6 接続だという点も注意です。 ping値や jitter 値も大幅に改善されたし、スループットのふらつき…はなんか山ができてますが、ほぼ 0Mbps 近くになるようなふらつき方ではないので多分不快にはならないでしょう。 実際、リモート接続のレスポンスが明らかに改善されて、遅延によるストレスが大幅に減りました。(0にはなっていませんが、これは会社側の回線の問題。) あとは今後も今日のような通信品質が維持されるかどうかですが、これは願うしかないですね。期待してます。